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発熱 鼻水 咳 のどの痛み

公開日 2019/09/29

更新日 2021/08/24

Анастасия ГеппによるPixabayからの画像

誰でも経験する、急な発熱、鼻水、のどの痛み、咳

「辛い」、「早く治したい」、「コロナ?」といったお気持ちになるのではないでしょうか
自然に治るものから、入院が必要なものまであります
2021年現在一番心配なのは新型コロナ感染ではないでしょうか
症状別に、可能性が高い病名や治療法を解説しますが、
発熱、頭痛、咳、関節痛などが出たらまずはコロナかどうかの確認が必要です
受診前に必ず電話連絡の上医療機関に相談をおすすめします

発熱 + 鼻水、のどの痛み、咳の症状が同じくらいある時

疑われる病気

風邪 (ウィルス性上気道炎)
  • 原因 ウイルス感染
  • 症状 発熱、鼻水、咳、のどの痛み
  • 経過 持病がない方なら自分の免疫力で数日以内でよくなることが多い
  • 治療 水分をしっかり摂って無理をしない
    症状が辛いときは、葛根湯や麻黄附子細辛湯、香蘇散などの漢方薬や総合感冒薬、解熱剤など症状を和らげる薬を処方します

参考 岸田直樹 誰も教えてくれなかった「風邪」の診かた外部リンク

発熱 + 鼻水の症状が強い時

疑われる病気

細菌性副鼻腔炎
  • 原因 細菌感染
  • 症状 片側の頬(ほほ)の痛み、腫れがある、片方の鼻から色のあるドロドロした鼻汁がでる、風邪症状が良くなって2,3日後に鼻の症状が悪くなる
  • 治療 鼻水、鼻詰まりを良くする薬を使い、症状が重いときには抗菌薬を処方します
    5日程度治療して改善しない場合は耳鼻咽喉科受診をおすすめします
ウイルス性鼻炎
  • 原因 ウイルス感染
  • 症状 両方の鼻の症状に加えて咳、のど、全身の症状がある
  • 治療 自然に良くなることが多いです

参考 岸田直樹 誰も教えてくれなかった「風邪」の診かた外部リンク

発熱 + のどの痛みが強い時

疑われる病気

溶連菌性咽頭炎
  • 原因 A群ベータ溶血性連鎖球菌(溶連菌)の感染
  • 症状 38℃以上の発熱、扁桃腺が腫れて白い物がついている(白苔)、首のリンパ節が痛い、咳が出ない
  • 診断 あいおいクリニックでは、典型的な症状があったり、周囲に溶連菌感染者がいる時は、溶連菌の迅速診断キットを利用して受診当日に診断を行います
  • 治療 ペニシリン系の抗菌薬を10日間内服
    合併症予防のため副作用が出ない限り10日間内服してください
  • 合併症 1. 溶連菌感染後急性糸球体腎炎、2. リウマチ熱
ウイルス性咽頭炎
  • 症状 いわゆる風邪症状です。喉の痛みは咳をした時、朝起きた時に強い傾向です
伝染性単核球症
  • 病因 EVウイルスの感染
  • 症状 3日以上続く発熱、のどの痛み (扁桃腺に白苔)、全身のリンパ節の腫れ、倦怠感、脾臓の腫れ、抗菌薬投与で発疹
    倦怠感は発病2-3週間がピークですが、数カ月続く場合もあります
  • 治療 特効薬はないため、発病初期は安静。脾臓破裂を防ぐため力仕事をしない、体がぶつかるスポーツを避けることをおすすめします
扁桃周囲膿瘍
  • 原因 扁桃腺炎が重症化
  • 症状 片側の強いのどの痛み(口が開けられない、食事が取れない)
  • 対応 早急に治療が必要です
    耳鼻咽喉科を受診してください。入院が必要なことが多いです
急性喉頭蓋炎
  • 原因 細菌感染
  • 症状 つばを飲めないほど喉が痛くよだれが垂れる、呼吸が苦しい
  • 対応 喉頭蓋(飲み込む時、気道に食べ物が入らないようにする蓋のような器官)が細菌感染により腫れるため、窒息の危険があります
    早急に耳鼻咽喉科が有る病院に紹介します
亜急性甲状腺炎
  • 原因 ウイルス感染と考えられていますが、はっきりしていません
  • 症状 風邪症状の後に、喉仏の下あたりの移動する痛み、動悸、手の震え
  • 治療 痛み止めで改善しなければステロイド

参考 岸田直樹 誰も教えてくれなかった「風邪」の診かた外部リンク

発熱 + 咳が強い時

疑われる病気

気管支炎
  • 原因 大半はウイルス感染です
    マイコプラズマ、クラミジア、百日咳などのこともあります
    肺に持病が有る場合、肺炎球菌、インフルエンザ桿菌などが原因になることもあります
  • 症状  37.5℃~38℃の発熱を伴うのどの痛み、鼻水の後に咳と少量の痰が出はじめます
    ウイルスが気道の壁を傷つけるため、咳が2,3週間残ることがあります
  • 治療 咳、痰、熱を抑える薬を使います。持病がある方に対しては、抗菌薬の投与を考慮します
マイコプラズマ肺炎
  • 原因 肺炎マイコプラズマの感染
  • 症状 最初の症状は発熱、全身倦怠感、頭痛です
    3-5日後から痰が絡まない咳が出始め、だんだん強くなり3-4週間続きます
    咳以外に中耳炎、無菌性髄膜炎、脳炎、肝炎、膵炎、溶血性貧血、心筋炎、関節炎、ギラン・バレー症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群など多彩な症状が起こることがあります
  • 治療 あいおいクリニックでは、受診当日に、富士ドライケム IMMUNO AGカートリッジ Mycoによるマイコプラズマ抗原迅速診断ができます。マイコプラズマの診断が付きましたらマクロライド系、テトラサイクリン系、ニューキノロン系抗菌薬を投与します
細菌性肺炎
  • 原因 肺炎球菌、インフルエンザ桿菌他
  • 症状 発熱、痰のからむ咳、呼吸困難、全身倦怠感
  • 治療 高齢または脱水、低酸素、意識レベル低下、血圧低下の有無をチェックし1)、重症と診断されれば病院に紹介します
    軽症の場合は外来で抗生物質を投与します

参照 1) 日本呼吸器学会成人肺炎診療ガイドライン2017作成委員会. 成人肺炎診療ガイドライン2017. 一般社団法人日本呼吸器学会. 2017

インフルエンザ

  • 原因 A型、B型インフルエンザウイルスの感染
  • 症状 1~3日間ほどの潜伏期間の後に、発熱(通常38℃以上の高熱)、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛・関節痛などが突然現われ、咳、鼻汁などの症状がこれに続き、約1週間の経過で軽快します
  • 治療 あいおいクリニックでは、富士ドライケム IMMUNO AGカートリッジ FluABを利用し、感染直後のウイルス量が少ない時期に診断できます
  • 当院で処方可能な抗インフルエンザ薬 (成人向けの容量)
    • タミフル 1回1カプセルを1日2回内服 5日間
    • イナビル 40mg 単回吸入
    • リレンザ 1回10mgを1日2回、5日間吸入
    • ゾフルーザ 40mg 単回経口投与 体重80kg以上 80mg 単回投与

まとめ

発熱と呼吸器の症状がある場合の簡単な解説を行いました
新型コロナウイルス感染が猛威を振るう中
症状が典型的風邪でもコロナウイルス感染の可能性があります
良くならない時は再受診をお願いします

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